タイヤによって車の制動性や乗り心地が大きく変わる、というのはご存知ですか?たいていの人が車を買った時に装着してあったタイヤをそのまま使っています。
その車にあったタイヤをメーカーがチョイスして付けてあるのだから間違いない、と思っていませんか?メーカーは出来るだけコストを押さえる為に、出来るだけギリギリ細いタイヤを付けて新車販売しています。
その細いタイヤでも、別段乗り馴れれば「こんなもんか」と気にはならないでしょうし、また燃費向上のためにも良いかもしれません。
しかし、車線変更で横揺れを感じたり、ちょっとした旋回でキーッと鳴いてしまうようなタイヤであれば、是非交換をしておいた方が良いでしょう。
タイヤは自分の命を乗せているのですから、もう少し太めで安定したタイヤに交換することをお奨めします。アルミホイールも同時に交換して、インチアップと呼ばれるホイールの外径を大きなものに換える方法があります。
インチアップすれば、「走る」「曲がる」「止まる」などの自動車の基本性能が格段にアップするのが体感できます。インチアップして、タイヤが太くなると純正のものに比べて重量が大きくなりますので、できる限り軽いホイールと適度に太いタイヤのバランスを考えてチョイスしましょう。
足元のドレスアップとともに、安全性能もアップしてあげましょう。どう選べば良いかわからない、って人は、専門ショップに相談すれば、プロが適切なアドバイスをしてくれますよ。ドライブ中には音楽を、音楽を聴くからにはいい音で、と、昔から音にうるさいドライバーは多いものです。
純正のカーオーディオでは満足できず、より良い音が聴けるカーオーディオに付け替えたりスピーカーを増やしてみたり。車全体が音楽仕様になっていたりするこだわり派もいますね。しかし、ケンウッドだボーズだののスピーカーがリアウィンドウから見えていたらかっこ良いという時代も今は昔、という感は否めません。
MP3のような音楽をデジタル化して持ち歩ける時代となった今、お気に入りのCDをいちいち車にセットしなくても、首から下げていたiPodを専用アダプターにつなぐだけで結構良い音楽が聴けるようになっているのです。デジタル音楽プレーヤーiPodの大ブレイクは、自動車業界をも動かしています。
マツダやBMW, フォルクスワーゲン, ボルボなどの各車メーカーが、iPodを車載オーディオシステムに接続するオリジナルの専用アダプターを開発、発売し始めています。カーオーディオの各メーカーからも、iPodをヘッドユニットにつなげれるようなアダプターなども発売され、iPodを車でというのも定着してきました。
外車、特にイタリア車は「良く壊れる」といった悪いイメージをいまだに持っている人は多いと思います。一昔前であれば全く否定は出来ませんでしたが、今は格段に性能も上がっていて、そうそう故障する事はなくなって来ています。国産車と比べれば、マイナートラブルの頻度は高いらしいのですが、その分アフターサービスもしっかりして来ています。
しかし、イタリア車の魅力は、そのようなデメリットでさえも全く気にならないほど強力なもので、車愛好家の間では昔から根強い人気があります。一番の魅力はやはり国産車にはないデザインの美しさ、そして良く回るエンジンでしょう。
イタリア車オーナーが口を揃えて言う事ですが、「乗っていて楽しい」「ワクワクする」車なのだそうです。まさにラテン系のノリで楽しめる、走行性、デザイン性、プラス遊び心も持ったスペシャルカーなのです。
たまに起こす故障すらもその車の個性、ご機嫌を損ねないようにちょっと気を遣って乗ってあげるのも楽しみのひとつ、って位おおらかなラテンマインドを持った方にとっては、イタリア人同様に定期的にエンジンを回し、よくメンテナンスをして長く大切に乗り続けられるとっておきの車なのです。
デザインなんかより実用性重視、絶対に壊れなくて、燃費が良くて、メンテナンスなんていらない車が欲しい、という方は、まずイタリア車オーナーにはなれませんので悪しからず。
マセラティは、1914年にアルフィエーリ・マセラティが創立したイタリアの自動車メーカーです。
もともとはレーシングカーの製作とチューニングを目的に設立された会社ですが、現在は高級市販スポーツカーの製作と販売を手がけています。同じイタリアのスポーツ車メーカーであるフィアットやアルファロメオに並ぶ、歴史のあるメーカーで、同じくカーレース界でもしのぎを削るレースカーを開発・製作し、結果も残してきました。
しかし、経営面での裁量が無かった為に財政難が続き、1957年にはレース活動からの撤退を余儀無くされ、市販車メーカーへとシフトしました。
専用の市販車としては1948年に登場したベルリネッタが第1号で、1957年には名車の誉れ高い3500GTをリリースする。その後もクワトロポルテやギブリなどを発売し続けましたが、経営状態は次第に悪化し、大手メーカーの傘下にはいることで存続を続けています。現在は1993年にフィアットグループ傘下へと吸収され、フェラーリの傘下となっています。
トレードマークの「トライデント」(三つ鉾)は、創設者の故郷イタリア・ボローニャのシンボル、海洋神ネプチューンのシンボルで、これをモチーフにしてフロントグリルに付けられています。1926年のレースマシン Tipo 26に付けられたのが始まりとなり、現在もマセラティのマークとして受け継がれています。
ランチアは、イタリア・トリノの自動車製造会社で、1906年にヴィンチェンツォ・ランチアによって創立されました。創設者のランチアはフィアットの契約ドライバーとしても活躍しましたが、ドライブするだけでは飽きたらず、1906年に自ら自動車メーカーを設立してオーナー兼技術統括責任者となったのです。
1922年に発売したランチア・ラムダの大成功によって、自動車メーカーとしてランチアの名が世界的に知られるようになりました。アプリリアやアルディアの生産、特に1950年発表のニューモデル、アウレリアで、世界初のV6エンジンを作り上げました。
このアウレリアはGT(グラン・ツーリスモ)という新しい自動車ジャンルを切り開いきました。GTというのはスポーツカー並の高い性能を持ちながらも高級サルーンの快適性を兼ね備え、長距離移動も苦なくドライブできる車をコンセプトとしています。ランチアはモータースポーツにも積極的に参加していました。
アウレリアをベースにしたレーシングカーをスポーツカーレースに進出させて優秀な成績を残すと、ついにはグランプリレース(現在のF1)に参戦、グランプリレースカーD50はランチアらしい先進的な設計で良好な結果を収めつつあり、ランチアの名声を大いに高めた。ランチアのこだわりにより、採算を度外視した技術偏向型の経営で、さらにはレースの参加費用がかさんで、経営は破綻をきたして1955年に会社は倒産しました。
ランチア創業者一族は経営から手を引き、実業家のカルロ・ぺゼンティに経営権が移ることになり、現在はフィアットの傘下となって高級車ブランドの部門で生き残りを続けています。